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日本人の平均寿命の推移【過去100年間】

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厚生労働省が発表した統計データによると、2015年時点の日本人の平均寿命は、男性が80.79歳、女性が87.05歳です。またWHO(世界保健機関)の調査によると、2015年時点での日本人の平均寿命は83.7歳で、世界一の長寿国となっています。世界平均は71.4歳なので、日本人は10年以上も長生きしている事になります。

以下のグラフは、厚生労働省が公表する日本人の男女別平均寿命の推移を表したもので、青が男性、赤が女性です。

※2009年までは簡易生命表(概算値)、2010年以降は完全生命表(実数値)を記載しています。

日本人の平均寿命推移

男女共に、平均寿命の推移は右肩上がりです。大正時代頃までの日本人の寿命は50年にも満たない状態でしたが、戦後は食料の安定供給や医療の発展で、平均寿命も年々伸びてきました。

日本人の平均寿命が長い理由の一つが、小児医療が発展している事です。WHOの2015年調査によると、日本の新生児死亡率は1000人当たり1人(0.1%)、乳児死亡率は1000人当たり2人(0.2%)で、シンガポールやアイスランドと並んで世界最小です。早期に亡くなる人が多いと、平均寿命は劇的に悪化するため、小児医療と平均寿命の相関関係は非常に高いです。アフリカ諸国などの平均寿命が短い理由は、乳幼児の死亡率が高いためです。

そして医療分野の発展によって、かつては治療出来なかった病気でも命が助かるようになった事も、平均寿命が伸びている大きな理由です。日本は国民皆保険制度で、癌や脳卒中などの大病でもほとんどの治療が保険の対象内なので、誰もが安価に治療を受けられる体制が整っています。また、学校や会社で健康診断を受ける機会が多いため、病気の早期発見もしやすい環境です。

他に、日本人のお米(炭水化物)中心で脂肪が控えめの食生活も、長寿への関連性が高い事が分かっています。また黄色人種である日本人は、環境適応能力に優れており、遺伝的に長寿であるという学説もあります。

諸外国の平均寿命を見ると、アメリカが79.3歳で31位、中国は76.1歳で53位です。アメリカの肥満率は33%と高く(日本の約10倍)、不健康な人が多い事が、日本と比較して寿命が長くない理由と考えられます。一方、中国はまだ大半の人が満足な医療を受けられる環境でない事が、平均寿命が短い理由です。

日本人の平均寿命の推移まとめ
・2015年の日本人の平均寿命は83.7歳で、世界一の長寿国
・日本は新生児死亡率も世界で最も少ない
・医療分野の発展が、日本の平均寿命を押し上げた大きな理由

ちなみに、2015年の健康寿命(自立した生活ができる期間)についても、日本は74.9歳で世界一でした。「日本は無駄な延命治療が多いので、平均寿命を押し上げている」という指摘もありますが、健康寿命も世界一だという事実から、的外れな説であるが分かります。しかし日本の過度な高齢化は、医療費や年金財源など様々な問題を引き起こしており、長寿が国を滅ぼすという皮肉な状況を招いています。

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