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世界各国の平均睡眠時間〜日本人は最も短い!

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睡眠が健康に大事なことは、異論の余地はありません。その一方で、一日平均どの位の睡眠時間を取っているのかは、国によってかなり差があります。以下は、2011年時点でのOECD加盟32ヶ国の平均睡眠時間を比較したグラフです。

日本人の平均睡眠時間は7時間39分で、OECD加盟の32ヶ国の中で最も短かったのです。その他主要国と比較しても、アメリカが8時間36分・中国が9時間2分と1時間以上長く、日本以上の激烈競争社会と言われる韓国ですら7時間48分と日本より長かったのです。

NHKの国民生活時間調査によると、1960年時点での平均睡眠時間は8時間13分だったので、50年で30分以上減少している事になります。こうした睡眠時間の減少によって、日本の生産性は約3兆5000億円分も低下しているとの試算もある位です。

世界の主要国の平均睡眠時間

日本人の睡眠時間が短くなってきた理由は、単純に夜遅くまで起きている人が増えた事です。夜10時までに就寝する人の割合は、1960年では約7割でしたが、2015年では2割程度にまで減少しています。近年は深夜でも営業しているお店が増えており、コンビニや漫画喫茶をはじめ、スーパーやファミレスなども24時間営業するようになった事で、夜型の生活をする人も増加傾向にあります。

またパソコンやスマホの存在も大きく、テレビは0〜1時頃で終わってもインターネットの動画サイトは24時間見れます。夜中までYouTubeを見たり、友達とLINEしたり等、夜更かしで睡眠時間が削られているのです。事実、女子高生の一日の平均スマホ利用時間は約6時間もあり、スマホ依存で勉強や睡眠の時間が減っている事が大きな問題になっています。

他に睡眠時間が短くなっている理由は、通勤に時間が掛かるようになった事です。日本では年々、人口が東京に一極集中していますが、通勤に時間がかかるので睡眠時間が確保しにくいという問題も生んでいます。東京では交通インフラは充実しているものの、駅近くの家は高くて買えない・借りれないので歩く時間が掛かります。車やバスでの通勤も道路の渋滞が酷いため、平均通勤時間は年々増加傾向です。

一方で、田舎は会社の近くに住める事から、通勤時間は短くて済むので、睡眠時間を確保しやすいのです。その証拠に、都道府県別の平均睡眠時間を見ると、秋田・青森・山形など田舎は睡眠時間が長く、東京・大阪・愛知など都市部は短くなっています。

途上国より先進国の方が睡眠時間は短い傾向

世界で平均睡眠時間が長い国は、南アフリカ・中国・インドなど途上国が多いです。これらの国では、夜遅くに楽しめる娯楽が少ない、また日本人ほど勤勉でない(残業しない)、などの理由から、早めに寝る人が多く睡眠時間を確保しやすい訳です。

一方アメリカやフランスなどの先進国でも、日本と同様に20世紀後半以降で平均10〜30分ほど平均睡眠時間が短くなっています。経済発展に伴って睡眠時間が減少するのは、日本だけでなく多くの国に共通する傾向です。

ちなみに、日本人は男性より女性の方が5〜15分ほど睡眠時間が短い傾向ですが、海外の多くの国では男性より女性のほうが睡眠時間が長いです。海外では夫婦が協力して家事や子育てを行う事が多いですが、日本人男性は積極的にしない家庭も多いため、女性に負担が掛かっている結果だと推測されます。

世界各国の平均睡眠時間〜日本人は最も短い!まとめ
・日本は世界で最も平均睡眠時間が短い
・スマホの登場などで日本人が夜型生活になった事が理由
・中国やインドなど途上国ほど睡眠時間が長い傾向がある

かつては8時間睡眠が理想と言われていましたが、近年ではこの説は否定されています。必要とされる睡眠時間は年齢や環境によって違いますし、個人差も大きいというのが現在の定説です。単に長時間寝るのではなく、毎日同じ時間に就寝・起床し、生活のリズムを崩さないようにする事が、理想の睡眠とされています。

 
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