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日本での輸入車の販売台数とメーカー別シェア

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日本ではテレビや冷蔵庫やデジカメなど、多くの家電製品は日本製の物しか売れない、ガラパゴス市場になっています。そして日本のガラパゴス化は家電製品だけでなく、自動車業界でも同じ傾向が見られ、輸入車(外車)はあまり売れていません。以下は、2016年の輸入車の販売台数とメーカー別シェアを表したグラフです。

輸入車のメーカー別販売シェア

メーカー別詳細 台数 シェア
メルセデスベンツ 6.7万台 22.7%
BMW 5.0 17.1
フォルクスワーゲン 4.8 16.0
アウディ 2.9 9.6
ミニ 2.4 8.4
ボルボ 1.5 5.0
ジープ 1.0 3.3
プジョー 0.8 2.5
ポルシェ 0.7 2.5
フィアット 0.6 2.2

※ソース;日本自動車輸入組合の発表値

2016年の輸入車販売台数1位はメルセデスベンツの6.7万台、次いで2位はBMWの5.1万台。燃費改ざん問題の影響で、フォルクスワーゲンは4.8万台へと販売台数を減らし3位でした。これら輸入車の販売台数を合計した総数はおよそ30万台です。一方、日本自動車販売協会連合会によると、2016年の国内新車販売台数は約497万台ですから、外車のシェアは全体の10%にも満たないという事になります。

※ちなみにプリウスの2016年の販売台数が約25万台なので、輸入車全体といい勝負です。

日本で輸入車が売れないのは、今に始まった事ではありません。1970〜80年代の外車、特にアメリカ車は車体が大きくて日本の道路事情にはマッチせず、燃費も悪いうえに故障率が高いなど、様々な問題を抱えていました。また、輸入車は関税が掛かるため、日本車よりも価格が大幅に高いというデメリットもあります。

一方、細かな物作りを得意とする日本人は、燃費に優れて故障率も低い高性能な車を生み出した事で、世界中で人気を獲得していました。実際のところ、近年は外車も性能が向上し、日本車と遜色のない性能の車種も増えているのですが、日本人にとって外車の悪いイメージは未だに根強く、結果として外車のシェアが伸び悩む原因の一つになっていると推測されます。

勿論、関税などの影響で値段が高い事も、外車が売れない理由です。フォルクスワーゲンゴルフのような、現地ドイツではカローラに称される大衆車が、日本では300万円もするのですから、売れる訳がありません。ベンツやBMWなどは、高級車としてはトヨタ・レクサスすら相手にしないブランド力がありますが、さすがに1千万円クラスの車が何十万台も売れたりしない訳です。

ジープやミニなどの個性派は、マニアに熱烈に支持されていますが、やはり一般大衆に何万台と売れていくような車種ではありません。アウディやプジョーなどは、大きな売り・個性が無いので、よほど値段を下げねば売れるはずが無いです。

電気自動車の普及で販売シェアが変わるか?

日本の自動車メーカーは、プリウスのようなハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の開発に力を入れてきましたが、電気自動車(EV)の普及はあまり進んでいません。ところが2017年、自動車業界を一変させる動きがありました。フランス政府と英国政府が、2040年までにガソリン車(およびディーゼル車)の販売を禁止し、国全体で電気自動車への移行を進めていく事を発表したのです。

実はその直前に、トヨタが電気自動車に本格参入する事も発表しており、世界の自動車市場ではEV化が一気に進む事が既定路線になったのです。電気自動車の普及には、充電設備のインフラや電池性能の向上など課題も多いですが、海外メーカーに後れを取っていると、日本市場でのシェアが変わっていく可能性もあるので注視すべきニュースです。

輸入車の販売台数とメーカー別シェアまとめ
・日本での外車販売数は全体の10%以下
・大きすぎる車体や燃費の悪さ、値段の高さが売れない原因
・世界的な電気自動車の普及で、輸入車のシェアも変わる!?

電気自動車は内燃機関(エンジン)が不要なので、テスラのような後発の自動車メーカーが下克上で一気にシェアをひっくり返す可能性を秘めています。逆に言うと、日本メーカーが培ってきた自動車エンジン作りのノウハウが、一気に無価値になる怖さも秘めています。トヨタが先陣を切ったように、他の日本メーカーも世界の流れに逆らわず、電気自動車の開発を加速させる必要があります。

 
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