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ジャンプの発行部数と人気マンガの連載期間比較

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日本で最も売れているマンガ雑誌は「週刊少年ジャンプ」です。メインターゲットは小学生〜高校生ぐらいまでですが、昔から愛読していた30代・40代のファンも多く、その人気は少年誌という枠に止まりません。しかし全盛期と比べると、近年の人気は減少傾向にあります。以下のグラフで、ジャンプの発行部数の推移と、人気マンガの連載期間を比較したものです。

少年ジャンプの発行部数と人気マンガの相関図

週刊少年ジャンプの発行部数は、1977年から1995年までずっと増加を続けており、マガジンやサンデーなどのライバル誌を圧倒する人気を獲得していました。

★関連ページ;4大マンガ雑誌(少年ジャンプなど)の発行部数推移

一般的に、ジャンプの黄金期と呼ばれる時代は二つあり、その一つが「キン肉マン」「キャプテン翼」「北斗の拳」などが連載されていた80年代中頃。そしてもう一つが「ドラゴンボール」「スラムダンク」「幽遊白書」などが人気だった90年代前半です。これらの作品が大ヒットした事で、ジャンプの人気は爆発し、1995年には前人未到の発行部数653万部を記録し、ギネス登録もされました(653万部は年間の販売数ではなく、1週間の売上です)。

しかし、95〜96年に掛けて、ドラゴンボールやスラムダンクなどの人気作が相次いで連載を終了した事で、ジャンプの人気は急落します。97年には400万部程度にまで減少した事で、発行部数でマガジンに抜かれる事になったのです。ただし、ジャンプの発行部数は96年までは集英社の公称値ですが、97年から印刷証明付発行部数に変更になっているので、実際には発行部数の減少はそこまで大きくないという口コミもあります。

かつて「延命だ」と批判されたマンガとワンピースの比較

かつてない危機に陥ったジャンプですが、1997年に「ワンピース」の連載が開始され、情勢が変わりました。ワンピースは当初、さほど注目されていませんでしたが、徐々に人気が高まり、現在ではドラゴンボールと同等以上のヒット作にまで成長しました。他にも「ナルト」や「BLEACH」など多数のヒット作が生まれた事で、ジャンプの人気は全盛期ほどでは無いにせよ、そこそこ回復しました。逆にマガジンは勢いを失った事で、2002年には再びジャンプが少年誌の発行部数トップに返り咲いたのです。

とはいえ、ジャンプの発行部数は長らく200〜300万部に止まっています。近年はジャンプや少年誌に限らず、雑誌全体が売れない時代になってきており、ワンピースのようなヒット作が生まれても、売上を大きく伸ばすには至らないのが実情です。

ジャンプの発行部数と人気マンガの連載期間まとめ
・ジャンプの発行部数は1995年の653万部をピークに減少中
・ドラゴンボールやスラムダンクなどの終了で人気が低迷した
・ワンピース等ヒット作も生まれたが、全盛期にはほど遠い

ところで、昔のジャンプマンガは近年と違い、ヒット作でも連載期間がそれ程長くない場合が多いです。コミックスの巻数で比較すると、近年の作品はワンピースが84巻(※注)、BLEACHが全74巻、ナルトが全72巻と、いずれも10年を超える長期連載となっています。

※注;ワンピースは2016年末時点の巻数。2017年現在も連載は続行中。

ところが昔の作品は、キン肉マンが全36巻、Dr.スランプが全18巻、北斗の拳が全27巻、聖闘士星矢が全28巻など、現在と比べればあまり長期な連載期間ではありません。キン肉マンも北斗の拳も、終盤はかなり無理のある話の展開で延命した事で、当時は批判的な口コミが多かったですが、決して長寿マンガという程でもないのです。作者=鳥山明が嫌がっているのに話を引き延ばし続けた(と言われている)ドラゴンボールですら、コミックスは全42巻とワンピースの半分に過ぎません。

このように、近年のヒット作は編集側の意向で強引に長期連載化させられる傾向があり、そのマンネリ具合が、ジャンプの人気停滞に繋がっていると考えられます。

一方、良い意味でのマンネリマンガの究極系が「こち亀」です。こち亀の連載期間は76年42号〜16年42号(丸40年)なので、実は上記グラフには連載初期は含まれていないです。こち亀はドラゴンボールやワンピースのような大ヒットマンガではありませんでしたが、いつジャンプを読んでも掲載されているという、安心感が得られる作品でした。こち亀は40年間休載ゼロ!完全皆勤のマンガでした。こち亀ロスの影響など、今のジャンプ発行部数には関係ないでしょうが、マンガ全盛時代の終焉を表す出来事と言えるでしょう。

 
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