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日本のおもちゃ(玩具)文化の歴史年表

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日本は、世界で最も漫画やアニメなどのオタク文化が盛んな国です。近年激増しているインバウンド(外国人観光客)には、秋葉原や日本橋などオタク文化に触れる目的で訪日する人も少なくありません。

中でもおもちゃ(玩具)は、日本のエンタメ文化の中でも大きな影響力を持っています。以下は、近〜現代における日本のおもちゃ文化の歴史を年表形式にしたものです。

日本のおもちゃ文化の歴史年表
時期 ブームや事柄 メーカー
1885年 トランプ発売 -
1926 めんこ ブーム -
ベーゴマ ブーム -
1955 ラジコンカー 発売 増田屋齋藤貿易
1958 野球盤 発売 エポック社
1960 ダッコちゃん ブーム タカラ
1961 プラレール ブーム トミー
第一回 日本玩具国際見本市 開催
(現 東京おもちゃショー)
-
1967 リカちゃん人形 ブーム タカラ
人生ゲーム 発売 タカラ
1970 トミカ ブーム トミー
1971 仮面ライダー変身ベルト 発売 バンダイ
1973 オセロ 発売 ツクダオリジナル
1974 超合金マジンガーZ(超合金玩具の先駆け) ポピー
1977 ガシャポン販売 バンダイ
1980 ルービックキューブ ブーム ツクダオリジナル
ガンプラ ブーム バンダイ
1981 チョロQ ブーム タカラ
1982 ゾイド ブーム トミー
1983 キン肉マン消しゴム ブーム バンダイ 他
1985 ビックリマンチョコ(シール)ブーム ロッテ
1986 ミニ四駆 ブーム タミヤ
1987 トランスフォーマー 玩具発売 タカラ
1988 カードダス ブーム バンダイ
1996 たまごっち ブーム バンダイ
1997 ハイパーヨーヨー ブーム バンダイ
1998 遊戯王カード ブーム
コナミ
2001 ベイブレード ブーム タカラ
2005 バンダイナムコ 設立 バンダイ
ナムコ
2006 タカラトミー 設立 タカラ
トミー
2014 妖怪ウォッチ玩具 ブーム レベルファイブ
バンダイ

1958年に発売された野球盤は、パチンコ玉を使ったアナログの野球ゲームです。この1958年は長嶋茂雄がプロ入りした年と同じであり、プロ野球人気の上昇と共に野球盤の売上も大きく伸びました。アニメの巨人の星に人気に伴い、1971年以降に発売された野球盤には「消える魔球」が導入されています。その後も度重なるマイナーチェンジを繰り返し、2017年現在でも販売が続く、歴史的な長寿玩具となっています。

1967年に発売されたリカちゃんは、タカラから発売された着せ替え人形です。リカちゃん人形は、メジャーな玩具としては日本初の女の子向け商品でした。同種の玩具としては、アメリカのバービー人形がありますが、バービー人形は約30cmと若干大きめだったのに対し、リカちゃんは約21cmと、子供でも遊びやすいサイズだったのが、人気を呼んだ理由の一つです。リカちゃんは年齢や誕生日などのプロフィールが設定されており、また顔立ちを少女漫画風にデザインした事で、より身近で親しみやすい存在として人気を呼びました。

想定外の要素でヒットした(?)ライダーベルトとガンプラ

1971年に発売された仮面ライダー変身ベルトは、ヒーローのなりきりアイテムとして人気を博し、番組放送中の2年間で約380万個を売上げた大ヒットおもちゃとなりました。しかも仮面ライダーの変身ポーズは、後付けで作られた設定で、怪我の功名的なヒットだったのです。

※仮面ライダーは、当初はバイクの疾走中に変身する設定(風圧でベルトを回転させる)でした。しかし、主演の藤岡弘が撮影中の事故で一時降板となり、バイク免許のない佐々木剛が急遽2号ライダーとして登場する事になったため、バイクを使わない変身ポーズが考案されたのです。しかし逆に、子供達が簡単に変身ポーズを真似できることが、ベルト玩具の大ヒットに繋がったのです。

1980年には、機動戦士ガンダムのプラモデル、通称ガンプラが一大ブームを巻き起こしました。ガンダムの放送は1979年ですが、実は人気が芳しくなく全43話で打ち切られています。加えて、ガンプラの販売が開始されたのは、番組が終了してからおよそ半年後の事です。

★関連ページ;ガンダム関連商品の市場規模推移

それまでのアニメ業界では、番組終了後に関連玩具が発売されるというのは極めて稀であり、しかも打ち切り番組というのは前代未聞の事でした。にも関わらず、ガンプラは爆発的な売上を記録、後に続編ガンダム(ZやZZなど)がシリーズ化されるきっかけとなりました。

ちなみに2017年現在までのガンプラの累計販売個数は、4億7千万個以上となっています。かつての視聴者である大人をターゲットにしたマーケティングが成功しています。

現在も続編が売られるルービックキューブやカードダス

ルービックキューブは、1つの面が縦横3×3のキューブで構成された立方体を動かして、全ての面の色を揃える立体パズルのおもちゃです。名称は、発明者であるエルノー・ルービック(建築学者)が基になっています。ルービックキューブはハンガリーで1977年に販売が開始され、その後世界中に広まりましたが、日本では1980年にツクダオリジナルから発売されています。

ルービックキューブは認知症の予防効果があるとされており、近年では老人ホームでのリハビリにも用いられるなど、単なるおもちゃという枠を越えた玩具です。

1985年にロッテが発売したビックリマンシールは、男子小学生を中心に社会現象的なヒットを記録しました。厳密には、ビックリマンシールが発売されたのは1977年の事で、当初はどっきりシールというシリーズでした。どっきりシールには、コンセントや画鋲などリアルなイラストが描かれており、それを色々な場所に貼る事で、見た人を驚かせるというものでした。

一般的にビックリマンとして有名なのは、第10段の悪魔VS天使シリーズからです。あまりの人気の高さから、ニセ物を製造するメーカーが多数登場したり、シールだけ取ってチョコレートを捨てる子供が増加するなど、様々な社会問題も起きました。

1988年に発売されたカードダスは、バンダイのトレーディングカード、およびそれを販売する自動販売機の名称です。機械に20円を投入し、ハンドルも回す事でカードが一枚出てくるという仕組みです(現在では100円で4枚セットの販売形態が主流)。SDガンダムやドラゴンボールなどの人気作品がモチーフとなっており、子供達の間で一大ブームを巻き起こしました。

バンダイの経営危機を招いたたまごっち人気

1996年に発売された「たまごっち」は、キャラクターの育成を楽しむキーチェーンゲームと呼ばれるおもちゃです。1996〜1997年にかけて、女子高生を中心に社会現象的なヒットとなり、販売元であるバンダイは大量増産に踏み切りました。

しかし1998年頃にはブームが沈静化し、バンダイは大量の不良在庫を抱え、60億円もの特別損失を計上し、経営危機を招く結果となりました。こうしてたまごっちの販売は一旦終了しましたが、2004年からリニューアル版の販売が始まっています。新たなたまごっちはかつて程の売上はないものの、口コミで静かな人気となっています。

1998年頃には、少年ジャンプのマンガで登場する遊戯王カードが大ブームとなりました。遊戯王カードは、世界で最も販売枚数の多いトレカとしてギネスブックに認定されました。

妖怪ウォッチは、ゲームメーカーのレベルファイブが2013年にニンテンドーDSで発売したソフトです。レベルファイブはおもちゃ開発のノウハウがないため、玩具展開はバンダイに委託しています。翌2014年にはアニメ化され、また続編の妖怪ウォッチ2が発売された事で、爆発的な人気となりました。関連商品の妖怪ウォッチおよび妖怪メダルは、発売日の朝に玩具店に行列が出来る程の大ヒットでした。しかし一過性のブームだったのか、2016年度のバンダイの妖怪ウォッチ関連商品売上は、前年の3分の1程度にまで落ち込んでいます。

日本の玩具・おもちゃ文化の歴史年表まとめ
・野球盤は長嶋茂雄と「巨人の星」人気に乗り、売上を伸ばした
・仮面ライダーのベルト玩具は変身ポーズによって人気が出た
・ガンプラはアニメ終了後に発売されたが大ヒットとなった
・たまごっちの過剰生産はバンダイの経営危機を招いた

企業の歴史を見ると、2005年にはバンダイとナムコ、2006年にはタカラとトミーと、近年は玩具メーカーの合併が相次いでいます。少子化の影響や子供の遊びの多様化(スマホ等)で、新たなヒット玩具が生まれにくくなっており、おもちゃ業界の売上は厳しい状況です。

しかもアナログ商品である玩具は、増産してもブームが去ると、たまごっちのような大失敗を招くリスクもあります。メーカーがスマホアプリのような在庫不要な商品に注力する理由も理解できますが、これだけ豊かだった日本の玩具文化が廃れていくのは忍びないですね。

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