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世界各国の平均年収比較

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日本は世界で最も豊かな国の一つだとよく言われますが、一方でブラック企業で疲弊しているワープアの人などは「自分は恵まれてるのか?」と疑問に思う事でしょう。自分の年収が世界で何番目かを測るサイトなんてのもありますが、アフリカの貧困層も含めた順位で比較されても、気休めにならないでしょう。日本人の年収は、本当に世界的に見て豊かなのでしょうか?

以下のグラフは、OECD(経済協力開発機構)による、加盟35ヶ国の平均年収ランキング(2016年版)です。マウスオーバーすれば、グラフに国名や年収(購買力平価換算の米ドル)が表示されます。

日本人の平均年収は39113ドル(約430万円)でOECDの35ヶ国中19位です。日本国全体の「GDP」は、アメリカや中国に次ぐ世界三位ですが、平均年収として比較すると世界の先進国よりもむしろ低く見えます。日本がイギリスやフランスなど他の先進国よりも平均年収が低いのは、バブル崩壊後の無成長〜経済の経済停滞と、近年の為替が円安傾向な事も理由です。

但し為替の影響はさほど大きくありません。上記の年収は米ドル換算ですが、途中で購買力平価(PPP)を掛けられており、2016年は『1ドル=102円』で計算されているからです。従って近年の実測値(1ドル=110円程度)だろうと、例えば民主党政権・2012年頃までの円高水準(1ドル=80円)だろうが100円程度に換算されているので、影響は実際の為替レートの変動よりも遙かに限定的なのです。

スイスや北欧諸国は、年収も高いが物価も激高!

平均年収1位の国は、西ヨーロッパのルクセンブルグ(62636ドル=約680万円)で、世界一のGDPであるアメリカはランキング2位でした。ルクセンブルグの人口はわずか57万人程度で、面積は神奈川県とほぼ同じ程度という小国です。にも関わらず、平均年収や1人当たりGDP(10万4000ドル)は世界一となっています。

ルクセンブルグはいわゆるタックスヘイブンで、税率が極めて低いので世界中から企業や富裕層が集まる事が、平均年収が高くなる理由です。GDPに占めるサービス業の割合は約88%(2016年)と高く、特に外資系金融機関が多数進出し、労働人口に占める金融部門の比率が約二割もある事が、平均年収を底上げしている要因です。

全体的に見ると、平均年収の高い国はヨーロッパが多いです。1位のルクセンブルグの他にも、スイス、アイスランド、ノルウェーなど、上位10カ国の内8カ国をヨーロッパが占めています。ただし、ヨーロッパは年収も高いですが、一方で物価や税金も非常に高いです。

例えばスイスは、マクドナルドのアルバイトでも時給が2000円を超える程に高額です。しかし、マクドナルドのビッグマックの値段は、スイスでは約760円(日本の2倍)と世界一高額です。他にも、日本で130円程度で買えるコーラがスイスでは500円近い値段だったり等、日本からの旅行者が必ず驚愕するほど物価が高いのです。時給が2倍でも物価も2倍なら、結局は裕福さは日本と変わらないのでは?

また、北欧諸国は福祉が充実している反面、税金が極めて高いことで有名です。手取り給与は25万円前後(年収300万円レベル)になるようなので、やはり一概に裕福な国とは言えないでしょう。日本ではデンマークやスウェーデンを「社会福祉の成功例」と紹介されがちですが、地元では税金の高さから「我が国はデストピアだ」と自虐する口コミも少なくないのです。

要するに年収だけで各国を比較しても無意味で、税金等を引いた可処分所得に、福祉・社会保障なども加味し、かつ物価を考慮しなければ、どの国が最も豊かなのかは分からないのです。

中国の平均年収=30万円は正しい統計ではない

ちなみに、日本の厄介な隣国=韓国の平均年収は32399ドル(約350万円)で、日本と大きな差はありません。ですが韓国は、サムスンやLGや現代などの大企業とそれ以外の中小企業で、年収に大きな格差があり、平均値は高くても国民の大半は豊かとはいえません。正確な統計はありませんが、年収の「中央値」を出せば日本より遙かに低くなることは確実です。

韓国は日本以上の学歴至上主義&年功序列社会であり、ワープアの若者が多数居て社会不安が大きいから、為政者は「反日」を煽る事で彼らの不満のガス抜きを続けているのです。

世界各国の平均年収比較まとめ
・日本の平均年収はOECD35ヶ国中19位
・ルクセンブルグは平均年収や1人当たりGDPで世界一
・ヨーロッパは年収の高い国が多いが、物価や税金も高い

最後になりますが、中国はOECD非加盟なので年収データはありません。中国政府の発表によると、中国31省区市の平均年収は約30万円で、最も多い上海でも100万円程度とのことです。中国は国民の貧富の差が極めて激しく、年収1千万円以上の富裕層が沢山居る一方で、年収10万円未満という農村部の貧困層も多いので、統計で中央値を出せば更に低いはずです。中国の人口は13億人で世界最多ですが、その大半が貧困層だと言われています。

とはいえ、中国では本業だけでなく副業で収入を得ている人も多く、実際の年収はもっと高い(政府の調査データは不正確)という口コミが支配的です。そもそも中国では、国営企業の脱税が日常茶飯事であり、また金に五月蠅い国民性である事から、民間の商売人も大半が所得を過少申告する「脱税」を行っていると推測されます。従って、実際の中国人の平均年収・可処分所得は政府発表の30万円程度ではなく、もっと高いだろう・・・と当サイトでは推計しています。

 
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