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アフリカ諸国の将来の人口推移予測

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2017年現在、世界の総人口はおよそ74億人です。少子高齢化の進む日本や中国などでは、今後人口が減少していく事が確実視されますが、世界全体では人口は増え続け、2050年には100億人近くに達すると見込まれます。中でも、アフリカ地域の伸び率が最も高と予測されます。以下のグラフは世界の各地域(アフリカ・アジア・北米・中南米・ヨーロッパ)の人口推移予測です。

※データ出典;United Nations Population Division (国連人口統計)の中位予測

2015年時点で12億弱だったアフリカ地域の人口は、2050年には約25億人と、倍以上に増加すると見込まれています。特に人口増加が大きいのが、西アフリカに位置するナイジェリアです。2015年時点の人口はおよそ1億8000万人ですが、2050年には4億1000万人程度まで増加し、アメリカを抜いてナイジェリアが世界第3位の人口になると予測されています。

医療の発展と出生率の高さで人口は増加していくが・・・

アフリカの人口が激増していく理由の一つが、医療の発展です。1990年時点のアフリカでは、人口1000人当たりにおける5歳未満の子供の死亡数は180人程度でした。しかし、医療の発展〜ワクチンの普及や病院の建設などが進んだ事で、死亡率は大きく減少し、2015年では1000人当たりの死亡数はおよそ80人です。

そして、発展途上国では出生率が高い事も、人口が増加している理由です。日本など先進国では、子供を育てるには多くのお金が必要なので少子化問題をを引き起こしています。一方、アフリカやインド・東南アジアなどの発展途上国では、子供が貴重な労働力として若いうちから働いて家計を助けるケースが多いのです。子供の数と家計コスト(食費や衣料費・教育費など)は正比例はしませんから、子供が多いほど一家の生活が楽になるので、出生率増加のインセンティブになっているのです。

例えば、ナイジェリアの2015年の出生率は5.59もあります。アフリカ諸国はどの国も先進国より出生率が遙かに高く、最も低いクラスの南アフリカですら2.34あります(日本はわずか1.46)。

アフリカの将来の人口推移予測まとめ
・今後アフリカは人口が爆発的に増加すると予測されている
・医療の発展で乳児死亡率が大きく減少した
・発展途上国では子供は労働力と考えられるので出生率が高い

しかしアフリカは、中国やアジア諸国のように「マーケット(商品を売る市場)」としての注目度は低いです。アフリカ諸国は政治の腐敗が酷く、警察や医療現場に至るまで腐敗・汚職が蔓延している事が大きな問題だからです。20世紀後半より、世界中から支援が集まっているにも関わらず、経済発展が遅れたままなのは、義援金や救援物資が汚職により中抜きされ、本当に必要な人達の手に満足に届いていないという裏事情があるからです。

そしてアフリカ諸国は、大半の国が一部の権力者が牛耳る「独裁国家」です。国民の教育水準が低すぎるため、民主化運動が遅れており、選挙が行われていても形骸化していたり不正まみれなケースが多く、無能な独裁者がのさばり続けている事も大きな問題です。

リビアの独裁者=カダフィ大佐が搾取や利権の集中により推定15兆円(※注)という私財を蓄えていた事や、ジンバブエがムガベ大統領の長期独裁政権により財政が破綻=ハイパーインフレを起こした事が典型例です。

※注;カダフィ大佐の個人資産は、ビルゲイツをも凌いで世界一の大富豪となる計算です。

このようにアフリカ諸国は、世界最大の人口増加地域ですが、あまりにも経済や社会の問題が多すぎるため、貧困は永久に無くならないだろうという悲観論も根強いです。著名ブロガー・ちきりん女史のように「もう一度欧米の植民地にして、やり直した方がマシじゃないの?」なんて暴論(⇒アフリカが発展しない理由)も、なまじ否定できないのがアフリカ諸国の現状なのです。

近年では、中国企業が(資源開発などの目的で)アフリカに進出するケースが多く「日本も遅れを取るな」との論調も聞かれます。しかし、身近な東南アジアですら満足に進出できない日本企業が、アフリカへ行ってまともにビジネスが出来る訳がありません。アフリカ諸国は上記のように、政治的・経済的に問題が多すぎる地域なので、無理して進出を目指すような場所ではありません。

 
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