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韓国の貿易相手国と割合(輸出・輸入別)

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近年の韓国は、経済成長に伴って一人当たりGDPが上昇傾向にあり、2016年にはおよそ2万7千ドルにまで成長しています。これは日本(約3万9千ドル)と比較しても大きく遜色のない数字であり、一部には「韓国は既に先進国である」という専門家も居るほどです。

一方で、最近の韓国では反日姿勢を強めており、日本でも嫌韓感情が高まってきた事で、両国の関係は悪化しています。感情的に対立の続く日本と韓国ですが、実は貿易面でも競合・ライバル関係にあります。以下は、韓国の輸出および輸入相手国の割合を表したグラフです。

※データソース;世界国勢図会(2015/16版)

輸出の1位は当然ながら中国(26.1%)です。中国は13億人以上と世界最多の人口を抱え、経済発展も著しく国民の所得も上がってきているので、今や世界最大のマーケットと言えます。韓国の製品は、日本製よりも安い物が多く、中国国民が買いやすい価格な点が受けています。

韓国の輸出相手国上位の中国およびアメリカは、日本にとっても1.2位の貿易相手国です。後述するように、輸出品目でも大半が被っているので、日本と韓国は「貿易黒字を稼ぐ」という面では完全な競合関係にあるのです。

韓国は輸入相手国も1位は中国(16.1%)です。日本同様、韓国国内でも製造コストの安い中国製品が主流となっているからです。そして輸入相手2位は、実は日本です。韓国経済を支えるサムスンや現代などモノ作り企業は、実は日本からの機械・部品などが不可欠なのです。日本が作れるのに韓国では作れないという部品は沢山ありますが、逆はほとんどありません。日本も韓国から部品等を輸入していますが、その理由は「コストを抑えるため」だけです。

ところで、5位に中東のカタールがランクインしていますが、これは石油や天然ガスなどのエネルギー資源の輸入が主です。しかしカタールは2017年、サウジアラビアなど中東のGCC諸国(湾岸協力会議)からテロ支援国家と認定され、国交断絶の措置を受けています。この事が、今後の韓国の貿易に影響を与えるだろうと予測されます。

なお韓国は、輸出が約61兆円、輸入は約23兆円と、大幅な輸出超過の貿易黒字国ですが、輸出依存度が高い経済なのです。韓国の人口はおよそ5000万人と少ないうえ、貧富の差が激しく、内需が弱い経済構造なのです。しかも、輸出で儲けてはいるものの、ウォンの為替レートが極めて脆弱なので、日本よりも遙かに不安定で変動が激しいな経済だと言えます。

輸出品目でも、相手国でも、日本と競合関係にある

以下の表は、日本や韓国などアジア各国の「輸出品目トップ5」の一覧です。()内は年間の輸出金額(100万米ドル)です。

アジア諸国の輸出品目の比較(2013年)
日本 韓国 中国 インド サウジアラビア
機械類(247035)
自動車(146818)
鉄鋼(38868)
精密機械(37623)
有機化合物(26119)
機械類(195324)
自動車(72327)
石油製品(53794)
船舶(35870)
精密機械(37623)
機械類(941031)
衣類(177435)
繊維品(106578)
金属製品(78334)
精密機械(76690)
石油製品(69052)
ダイヤモンド(28922)
機械類(25313)
繊維品(18907)
衣類(16843)
原油(293995)
石油製品(20085)
プラスチック(16559)
有機化合物(13210)
液化石油ガス(6289)

機械類、自動車、精密機械など、日本と韓国の輸出の上位品目は完全に被っており、激しく競合しています。韓国は日本と同様に、原油やガス、鉄や銅など天然資源の自給率がほぼゼロで、大半を輸入に頼っています。原料やエネルギーを輸入して、加工製品を他国に売るという経済構造は日本と同じなので、輸出製品も似た傾向になる訳です。

かつては、日本製は性能は良いが値段が高い、韓国製は安いが低品質、という違いがあったので、自然と貿易の棲み分けが出来ていました。しかし、近年は韓国企業の技術力も上がり、製品の価格も上昇傾向にある事から、日本と韓国の輸出の競合はますます激しくなっていくと予測されます。歴史認識や領土問題などの感情面だけでなく、国家として利益を上げていく面でも、日本にとって韓国は「相容れない敵国」なのです。

韓国の貿易相手国と割合(輸出・輸入別)まとめ
・韓国の主要貿易国は中国
・韓国は内需が少なく、輸出に依存している
・日本と韓国は、輸出相手国でも貿易品目でも競合関係にある

なお、韓国は国をあげて船や航空輸送の拠点化(ハブ港湾・ハブ空港)にも力を入れています。2015年の釜山港のコンテナ取扱量は、横浜や神戸などの6倍以上です。また仁川(インチョン)国際空港も、アジアでもトップクラスのハブ空港になっており、日本の地方空港から海外に出る場合は、成田や羽田ではなく仁川を経由する方が便利で安価なケースも多いです。

日本では、空港や港湾は自治体同士の利権が複雑に絡み合い、国家として運営方針が定まっていないのが現状です。韓国は経済圏が小さい分、自治体への配慮などを無視して、政府が国益追求を旗印としてハブ空港・ハブ港湾をごり押しできる強みがあるのです。残念ながら、日本が勝てそうにない韓国経済の強みだと言えるでしょう。

 
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