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日本の都道府県毎の最高・最低気温ランキング

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近年、日本の平均気温は上昇傾向にあります。環境省の調査によると、世界の平均気温はここ100年でおよそ0.7℃の上昇に過ぎませんが、東京や大阪などの都市部では2〜3℃も上がっているという事です。これは勿論、二酸化炭素による地球温暖化なんて眉唾理論が原因ではなく、大都市特有のヒートアイランド現象(エアコンの室外機や自動車の排熱等が原因)です。

以下のランキングは、日本の都道府県毎の最高気温・最低気温・最深降雪量の一覧表です。基本的に県庁所在地のデータを記載していますが、一部違う都市での数値の県もあります。

全国の「主要都市」の気温と積雪量ランキング
県名 都市名 最高気温 最低気温 降雪量 県名 都市名 最高気温 最低気温 降雪量
北海道 札幌市 36.2℃ -28.5℃ 169cm 三重 津市 39.5℃ -7.8℃ 26cm
青森 青森市 36.7 -24.7 209 滋賀 大津市 37.7 -11.3 93
岩手 盛岡市 37.2 -20.6 81 京都 京都市 39.8 -11.9 41
宮城 仙台市 37.2 -11.7 41 大阪 大阪市 39.1 -7.5 18
秋田 秋田市 38.2 -24.6 117 兵庫 神戸市 38.8 -7.2 17
山形 山形市 40.8 -20.0 113 奈良 奈良市 39.3 -7.8 21
福島 福島市 39.1 -18.5 80 和歌山 和歌山市 38.5 -6.0 40
茨城 水戸市 38.4 -12.7 32 鳥取 鳥取市 39.1 -7.4 129
栃木 宇都宮市 38.7 -14.8 32 島根 松江市 38.5 -8.7 100
群馬 前橋市 40.0 -11.8 73 岡山 岡山市 39.3 -9.1 26
埼玉 熊谷市 41.1 -11.6 62 広島 広島市 38.7 -8.6 31
千葉 銚子市 35.3 -7.3 17 山口 下関市 37.0 -6.5 39
東京 東京23区 39.5 -9.2 46 徳島 徳島市 38.4 -6.0 42
神奈川 横浜市 37.4 -8.2 45 香川 高松市 38.6 -7.7 19
新潟 新潟市 39.1 -13.0 120 愛媛 松山市 37.0 -8.3 34
富山 富山市 39.5 -11.9 208 高知 高知市 38.4 -7.9 10
石川 金沢市 38.5 -9.7 181 福岡 福岡市 37.9 -8.2 30
福井 福井市 38.5 -15.1 213 佐賀 佐賀市 39.6 -6.9 21
山梨 甲府市 40.7 -19.5 114 長崎 長崎市 37.7 -5.2 15
長野 長野市 38.7 -17.0 80 熊本 熊本市 38.8 -9.2 13
岐阜 岐阜市 39.8 -14.3 58 大分 大分市 37.8 -7.8 15
静岡 静岡市 38.7 -6.8 10 宮崎 宮崎市 38.0 -7.5 3
愛知 名古屋市 40.3 -10.3 49 鹿児島 鹿児島市 37.1 -6.7 29
- -  -  -  -  沖縄 那覇市 35.6 4.9 0

出典:ベレ出版日本で1日に起きていることを調べてみた

県庁所在地などの主要都市での歴代最高気温は、埼玉県の熊谷市2007年8月16日に40.9℃を記録しました2018年7月23日に41.1℃という新記録を付けました。周辺を赤城山や榛名山など高い山に囲まれた盆地の熊谷市では、東京のヒートアイランド現象で熱せられた空気も運ばれやすいので、気温が高くなる傾向がある・・・という気象理論だそうです。

上記の表には記載されていませんが、主要都市に限らない日本の最高気温ランキングで真の1位は、2013年8月12日に高知県四万十市で記録した41.0度です⇒これも熊谷市が更新!

四万十市も熊谷市に似た盆地の地形になっており、フェーン現象が起きる事で気温が大きく上がるのだそうです。

※フェーン現象:山に吹く風が斜面を登り、山頂を越えると、高低差によって暖かくて乾いた下降気流となり、付近の気温が上がる気象現象のこと。

ところで、一般的に沖縄県は暑いというイメージがありますが、実は那覇市は、県庁所在地としては最高気温ランキングが最も低い(35.6℃)のは面白い現象です。気象庁が気温の観測を始めた1910年以降、那覇で35℃を超えた年はわずか6回しかありません。四方が海に囲まれて高い山が存在しない沖縄では、熱が海に逃げる事に加え、湿った海風が陸地へ吹き込むため、空気が適度に冷やされるという気象条件である事が大きな理由です。

そのうえ、東京や大阪など都市部と違って人口密度もビルや車の数も少ないため、ヒートアイランド現象も起きにくいのです。こうした気象条件から、那覇の気温はあまり高くならないという理屈です。とはいえ那覇は湿度が極めて高いうえ、緯度が低いため紫外線量も多いので、体感的には厳しい暑さと感じやすい地域です。

ちなみに沖縄県では、観測史上で2度ほど雪が降った記録があるようですが、雪が積もった事は一度も無いです。積雪がゼロの都道府県は沖縄だけです。

北海道ではマイナス30℃以下の記録が多数・・・

一方で県庁所在地での最低気温は、北海道札幌市の-28.5℃です。しかし、最深降雪量ランキングの1位は札幌ではなく、福井県福井市の213cmです。福井市が最深降雪量を記録したのは、1963年(昭和38年)の1月末で、そのあまりの積雪のすごさから「三八豪雪」と呼ばれています。三八豪雪は被害の規模も大きく、雪崩などの影響で31人もの県民が亡くなりました。

ちなみに県庁所在地に限らない日本の歴代最低気温は、1902年1月25日に旭川市で記録したマイナス41.0度です。北海道ではマイナス30℃以下を記録した町は、宗谷地方や上川地方、帯広市など他にも数多くあり、最低気温ランキングは北海道の独占状態です。

全体的に見ると、積雪は圧倒的に日本海側の地域が多い事が分かります。冬は中国大陸から日本に向かって、乾いた季節風が流れてきます。季節風が日本海を越えると水蒸気を吸い湿った空気になり、水分を多く含んだ雲を形成します。この雲が、日本海側に多くの雪を降らせるのです。

都道府県毎の最高・最低気温ランキングまとめ
・日本の史上最高気温は埼玉県の熊谷市の41.1℃
・実は沖縄(那覇)は最高気温が全国で最も低い
・最低気温の1位は札幌だが、降雪量は福井など日本海地域が多い

なお世界の最高気温の記録は、1913年7月10日にアメリカのカリフォルニア州で観測した56.7℃です(外務省のサイトによると、アフリカのジブチ共和国で71.5℃という記録もありますが、真偽不明なので公式記録とは言えません)。世界の最低気温の記録は、1983年7月21日に南極のボストーク基地で観測された-89.2℃です。日本は穏やかで過ごしやすい気候だと言われますが、記録の上でもそれは明白で、世界では日本より過酷な環境の場所も数多いのです。

 
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