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日本の中古品・リサイクル品の市場規模

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近年、中古品市場の市場規模が拡大しています。日本は長期的なデフレが続いていた事から、リサイクル品を利用する人が増加傾向にあると考えられます。実は政府も中古マーケットの実態を把握するのは困難なようで、中古品市場はGDP(国内総生産)の計算に含まれていません。以下のグラフは、ホビー白書などを参考にした、中古品マーケットの市場規模と内訳です。

なお不動産市場は含まれていません。またリサイクルショップ等を通じた商取引(BtoC)のみの数字で、ヤフオクやメルカリなどの個人間売買(CtoC市場)は対象外です。

日本の中古品の市場規模

※データソース;ホビー白書2016、矢野経済研究所の中古車市場に関するプレスリリース

日本の中古品マーケットの市場規模は約4兆5千億円(2014年)で、最も巨大なのは自動車の2兆8千億円です。中古車は安いものでも数十万円ですから、他の商品と比較して高価な事が、市場規模が大きくなる理由です。近年はテレビが「若者の自動車離れ」と煽動していますが、若年層の年収は伸びておらず、新車ではなく中古車を購入する人が増えているのは事実なようです。

次いで多いのが2310億円でブランド品(バッグや時計など)です。近年は専門店やデパートだけでなく、家電量販店やドンキホーテなどの激安店でも売られています。しかしブランド品の新作は。円安などを理由に上昇傾向にあり、ルイ・ヴィトンやロレックスなどの高級ブランドメーカーが、複数回の価格改定(値上げ)を行っています。よって、比較的安く購入できる中古ブランド品の人気が高まっているのです。

そのうえ、ブランド品はプレゼント需要が非常に多く、特に水商売の女性などは同じ品を大量に貰うので、全く使わないで売りさばくケースも少なくありません。そうした人が手放したブランド品は中古品でありながら新品同様の品質だというメリットがあります。また、2012年頃から激増した中国人による「爆買い」で、中古ブランドバッグなどもよく売れたようです。

ゲーム・メディアの市場規模は1144億円です。近年はスマホゲームの普及によって、家庭用ゲーム市場は縮小傾向にあります(関連;日本のゲーム業界の市場規模)。スマホゲームはガチャ課金のような悪質な搾取が問題視されていますが、普通に遊ぶだけならば無料という作品は多いです。スマホゲームがゲームの価値を一変させた事で、従来の家庭用ゲームソフトを高いと感じるユーザーが増えました。ゆえに、新品のゲームを購入するユーザーが減少し、中古ゲームを購入する人が増えていると推測出来ます。

一方で、中古品マーケットとして長い歴史があり。利用者も最も多い(※注)書籍は、市場規模は994億円とそれ程大きくはありません。書籍は元々の商品単価が安いうえ、保存状態により劣化しやすいので、再販価格は更に安くなりがちな事も、市場規模が小さい理由です。

※注;古本の推定購入者数は2135万人で、中古品市場では最も多くなっています。

近年は大抵の情報がネットで知れるようになった事や、アマゾンなどのネット販売に押されて、街の書店は減少が続いています。前述の古本の市場規模も、前年比-0.5%と縮小しており、出版業界には厳しい時代となっています。

日本の中古品・リサイクル品の市場規模まとめ
・日本の中古品マーケットの市場規模は約4兆5千億円(2014年)
・中古市場(不動産は除く)で最もマーケットが巨大なのは自動車
・ブランド品はプレゼントや質流れ品が多く、取引が活発

前述の通り、市場規模にはヤフオクやメルカリなどのCtoC売買のデータは含まれていませんが、ネットで個人間売買を利用するユーザーは増加傾向にあります。メルカリは2017年中にも上場する予定で、今後は更に市場拡大する事が予想されます。

 
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