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化粧品の原価率と業界の市場規模

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女性の化粧品は、原価率が極めて低い商品であり、誰もが「化粧品はボッタクリだ」という口コミは聞いた事があるでしょう。以下の画像は、化粧品の原価率を表したインフォグラフィックです。原価(材料費)は全体の10〜15%に過ぎません。

化粧品の原価率の内訳

※データ出典;「価格と儲けのカラクリ(神樹兵輔・著)」

ほとんどの化粧品の成分は、水と油、そしてそれを混ぜ合わせるための界面活性剤で出来ています。その他にも香料や防腐剤なども含まれてはいますが、これらは成分全体の1%程度しかなく、原材料費は合計で1〜30円程度で済むのです。容器やパッケージの原価は100円前後なので、中身よりもケースの方がお金が掛かっているという、いびつな商品なのです。

そしてパッケージや外箱など全て含めても、化粧品の原材料費は1000円程度に過ぎません。この原価は、化粧水でも口紅でもファンデーションでも大きな差はありません。仮に1万円で販売されている化粧品であっても、製造コストはわずか1000円程度という事です。

化粧品は宣伝広告費が高い〜値段が安いとむしろ敬遠される

では、1000円で作れる物を1万円で売る化粧品会社はボッタクリなのかと言うと、そうとも言えません。化粧品は宣伝広告費に莫大なお金をつぎ込んでおり、メーカーの利益率が特別高い訳でもないからです。


3万円以上もするクリスチャンディオールの化粧品・・・

化粧品の効果というのは、数値化するなど論理的に説明する事は不可能です。ゆえに、化粧品のテレビCMでは美人の女優達の姿を映して「こんなにも綺麗になれます!」とアピールするのが通例です。綾瀬はるかや北川景子などの有名女優を起用するには、当然ながら高いお金が掛かりますし、テレビCMや雑誌の全面広告や街頭ポスターなど、とにかく露出を増やして知名度を上げねばなりません。結果として化粧品は、宣伝広告費の割合が非常に高い商品となっています。

逆に言うと、宣伝に十分なコストを掛けられないメーカーの化粧品は、売れにくいという事です。2013年の化粧品業界の市場規模は2兆2900億円で、メーカーは全部で1700社以上も存在していますが、資生堂、花王、ポーラ、コーセーの4社で50%のシェアを占めています。潤沢に広告費を掛けれる大企業が、市場の大部分を抑えているのです。

かといって、化粧品は必ずしも『安ければ安いほど良い』商品ではありません。自分を綺麗に見せるためには、多少の出費は惜しまないと考える女性は多いです。後述する韓国製品などが典型例ですが、あまりに安い化粧品は「効果がないのでは?」と思われ、敬遠される傾向もあります。効果が数値化できない商品ゆえ、値段の高さが性能の良さを示している(ように消費者が感じている)という、かなり特殊な商品なのです。

化粧品の原価率と業界の市場規模まとめ
・化粧品の原価率はわずか10%程度(原材料は水と油が大半)
・ただし宣伝広告費をかけないとシェアは拡大できない
・資金力のある資生堂やポーラなど4社で業界シェアの半分を占める

近年では、韓国で作られた安価な化粧品も販売されています。日本メーカーだと1万円する商品が、韓国産なら1000円程度で手に入る場合もあります。ですがネット上では、韓国産の化粧水を使って肌が荒れたなどの口コミも散見されます。

確かに、化粧品は人によって肌に合う合わないがあるので、本当に低品質なのかは分かりませんが、韓国製品の品質の悪さは今に始まった事ではないので、十分注意すべきです。このような口コミを見た女性は「やっぱり値段=品質だ」との印象を持つので、余計に資生堂など有名ブランドのシェアは盤石になるのかもしれません。

 
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