HOME > 生活 > 二重窓の効果(防音・断熱)実証データ
近年では、冷暖房コストが抑えられてエコだという事で、東京近郊のマンションでも窓が二重サッシというケースが増えています。似た概念として、単にガラスを二重にした「ペアガラス」という商品もありますが、防音・断熱効果は圧倒的に二重サッシの方が上です。以下では、二重窓の性能を数値化した実証データを元に、その有効性を紹介してみます。
まず二重窓の防音性能についての検証データです。音の本質は「空気の振動」です。二重窓は内窓と外窓の間に空気の層があるため、ここで音の振動が軽減され、防音効果が高いのです。
※ちなみに、スマホには音の大きさ(デシベル)を測れる無料アプリも存在します。
上記の検証実験では、二重サッシにすると騒音が20デシベル軽減されています。音量の単位は分かりにくいですが、概ね人間の体感として「10デシベル軽減=半分になる」位の感覚です。よって外の騒音は、窓を閉めただけなら半減ですが、二重窓だと1/4ほどに抑えられる訳です。
★二重窓の防音効果〜通常の窓の約2倍!
住宅における近隣トラブルで、最も多いのが騒音問題です。また学校や病院など、五月蠅いけどクレームを付ける事ができない(改善のしようがない)環境の住宅も多いです。そうした騒音問題を自力で軽減できる事は、二重窓ならではのメリットです。
次に二重窓の断熱効果の実証データです。窓は家の外面で最も薄く、外気温の影響を受けやすい部分です。樹脂サッシ普及促進委員会によると、建物の外から内へ伝わる熱の割合は、外壁が15%程度、屋根や床は数%ですが、窓は夏場は70%(冬場でも50%)にも達するというデータを公表しています。逆に言うと、窓の断熱対策を行うことが、夏の暑さ・冬の寒さに対して最も有効な方法だということです。
上記の動画を見ると、通常の窓よりも3〜7℃程度、断熱効果がある事が分かります。冬は外気からの寒さを軽減し、夏は逆に外気の暑さを室内に浸透させない効果がある訳です。別の人の実験では、本当の2重サッシではなく、DIYキットで作った自作の2重窓でも、2〜7℃の効果が検証されていますから、やはり平均で5℃前後の断熱効果があると言えそうです。
★二重窓の断熱効果〜約5℃ほど暑さ(寒さ)を軽減!
加えて、二重窓は梅雨時や冬の暖房時の結露防止効果も高いです。窓が結露する理由は、部屋の内と外の温度差によって、水蒸気が水に変化するためです。結露が酷いとカビが発生し、家の腐食が進むうえ、人体にも悪影響を及ぼすなど問題が多いです。しかし二重窓にすれば、部屋の中と外気の温度差が軽減されるため、結露の発生が抑えられるのです。
オマケに、二重窓だと防犯効果も高まるという口コミ情報もあります。正確な統計こそありませんが、泥棒は侵入に手間がかかるほど諦めやすい〜という事は実証済みの事実ですからね。
二重窓は防音・断熱効果が高い事の実証データまとめ
・二重サッシの防音効果は、通常の窓の約2倍(10デシベル)!
・断熱効果も通常の窓より約5℃アップ!
・結露もしにくいし、防犯効果も高い
ちなみに近年は、北朝鮮のミサイル発射が大きな社会問題になり、核シェルターの販売会社への問い合わせが増えているそうです。もし近隣に着弾すれば、衝撃波で窓ガラスが割れる危険性がありますが、二重サッシにしていれば、内窓が防波堤になって室内の安全性が高まります。
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このようなブラックジョークが口コミでウケたように、核シェルターの安全性なんて本当に信頼できるのか怪しいものです。核シェルターなんて非現実的なモノを検討するより、二重窓へのリフォームの方が(防音・断熱も出来るので)よほど現実的な対策ではないでしょうか?