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花粉症になりやすい都道府県ランキング

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花粉症は、主にスギやヒノキなどの植物が撒き散らす花粉によって引き起こされます。花粉症になると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなど、身体に様々な悪影響を及ぼすうえ、現代の医学では、一度発症すると二度と完治しないのです。そのため、日本では花粉症に悩まされる人が毎年増加しているのです。下記の画像は、都道府県別の花粉症発症率ランキングを日本地図上に表したものです。

都道府県別花粉症の発症率マップ

花粉症の多い都道府県
ランキング 都道府県名 有症率
1位 山梨県 44.5%
2位 高知県 41.2
3位 埼玉県 39.6
3位 栃木県 39.6
5位 静岡県 39.3
13位 東京都 32.1
24位 大阪府 25.2
45位 宮崎県 8.2
46位 沖縄県 6.0
47位 北海道 2.2

花粉症になりやすい都道府県ランキング1位は山梨県(44.5%)です。驚くべき事に、山梨県では県民の半数近くが花粉症に悩まされている事になります。山梨県は、スギの人工林面積としては全国で5番目に少ないのですが、花粉症患者の割合は最も多いのです。花粉は風に乗って100km以上飛散する事もあるため、スギが少ない地域だからといって安心はできないのです。

2番目に花粉症になりやすいのが、高知県(41.2%)で、他の四国4県と比較してもダントツに高い割合です。日本一の清流=四万十川をはじめ、豊かな自然が多いことで知られる高知県ですが、花粉アレルギーを持つ人にとっては厳しい環境なのです。

山林が多い地域だけでなく、例えば東京や神奈川などの都市部でも、花粉症の割合は意外と高くなっています。花粉は長距離を飛散するうえ、東京は地面の多くがコンクリートやアスファルトであり、花粉が落ちても地面に吸着されず、風で何度も舞い上がる「再飛散」が起きるため、人間が吸い込みやすい環境となっているのです。

東京はただでさえ空気が汚いうえ、花粉も多いということで「空気清浄機が絶対に欠かせない」という都民の口コミも少なくないです。家賃など物価が高い上、空気清浄機まで必要だと、東京という街のコスパの悪さが際立ちます。花粉症が酷い人は、後述する発症率が低い北海道や沖縄への移住すれば、転職で年収が減っても、意外と生活水準は変わらないかも?


※シャープのプラズマクラスター空気清浄機が花粉を除去する仕組み

花粉症ランキングとスギ樹林の面積は比例しない

逆に花粉症患者の少ない地域トップ3は、2.2%の北海道、6.0%の沖縄県、8.2%の宮崎県です。最下位の北海道は、全国で最もスギ花粉の飛散量が少なく、しかも海を隔てているため他府県から花粉が飛んでくる事も無いため、花粉症患者ランキングもダントツで少ないです。ただし、北海道はスギ以外にシラカバ・イネ・ヨモギなど花粉症の原因となる植物が多いので、絶対安心とは言えません。

沖縄はスギの人工林面積が全国で最も少ないうえ、ヒノキの人工林はゼロです。また北海道と同様に、他の都道府県から花粉が飛んでくる事も無いので、花粉症になる心配は少ないのです。

一方で宮崎県は、スギの人工林面積が秋田に次ぐ全国第二位の多さなのですが、意外にも花粉症発症ランキングは45位と非常に少ないです。スギの人工林面積の少ない山梨では花粉症になりやすい一方で、スギ樹林が多い宮崎は花粉症が少ないという、奇妙な統計になっているのです。

このように、スギ森林の多さと花粉症の発症率は必ずしも比例するとは限らないのです。花粉症が酷い体質の人は、上記の花粉症発症率ランキングが低い県への引っ越しも考えてみては?北海道や沖縄へ移住すれば、年収は下がるでしょうが、物価は圧倒的に安いですし、花粉が少なくて快適で、しかも自然も豊かなので、東京よりも幸福な「田舎暮らし」ができるかも?

花粉症になりやすい都道府県ランキングまとめ
・花粉症になる確率が最も高いのは山梨県、次が高知県
・東京は山林が少ないが、再飛散で花粉症患者が意外と多い
スギ樹林の多さと花粉症の発症率は一致しない

ちなみに、人間の身体にはアレルギーに対する許容量があり、花粉の蓄積がその範囲内であれば症状は出ませんが、これを少しでもオーバーすると花粉症の症状が出ます。ゆえに、それまで全く花粉症の症状が無かった人でも、ある日突然発症するリスクがあるという事です。

花粉症を発症しない、または症状を軽減するためには、とにかく体内に花粉を入れない事が重要です。外出時にマスクを着用するのは当然の事、帰宅時には服を払って花粉を落としてから家に入るべきです。また洗濯物に花粉が付着する場合もあるので、乾燥している日や風の強い時は外に洗濯物を干さない方が良いです。現在花粉症の症状がない人も、日頃から予防を心掛けておくべきでしょう。

 
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