HOME > 生活 > 東京都の平均・最高・最低気温の推移
近年の日本は、度重なる異常気象に見舞われています。特に2018年は記録的な猛暑となり、7月23日には埼玉県の熊谷市で、史上最高気温となる41.1℃を観測しました。昔と違い、エアコン無しではとても生活できない日が増えているのです。
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しかし意外にも、東京都の平均気温は長期的にほぼ変わっていないです。以下は、平成元年以降の東京都における気温(年間平均・最高・最低)の推移です。
| 東京都の気温の推移 | |||
| 年 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 |
| 1989年 | 16.4℃ | 33.5℃ | 0.9℃ |
| 1990 | 17.0 | 35.9 | -1.4 |
| 1991 | 16.4 | 35.6 | -0.8 |
| 1992 | 16.0 | 35.2 | -0.5 |
| 1993 | 15.5 | 32.9 | 0.7 |
| 1994 | 16.9 | 39.1 | -2.3 |
| 1995 | 16.3 | 36.4 | -1.2 |
| 1996 | 15.8 | 38.7 | -1.5 |
| 1997 | 16.7 | 37.7 | -2.1 |
| 1998 | 16.7 | 36.1 | -0.8 |
| 1999 | 17.0 | 34.8 | -1.4 |
| 2000 | 16.9 | 37.8 | -0.7 |
| 2001 | 16.5 | 38.1 | -2.4 |
| 2002 | 16.7 | 35.8 | -0.3 |
| 2003 | 16.0 | 34.3 | -0.8 |
| 2004 | 17.3 | 39.5 | 0.2 |
| 2005 | 16.2 | 36.2 | -0.8 |
| 2006 | 16.4 | 36.1 | -1.5 |
| 2007 | 17.0 | 37.5 | 0.2 |
| 2008 | 16.4 | 35.3 | -0.1 |
| 2009 | 16.7 | 34.2 | 0.0 |
| 2010 | 16.9 | 37.2 | -0.4 |
| 2011 | 16.5 | 36.1 | -1.1 |
| 2012 | 16.3 | 35.7 | -1.0 |
| 2013 | 17.1 | 38.3 | -1.4 |
| 2014 | 16.6 | 36.1 | -1.3 |
| 2015 | 16.4 | 37.7 | -2.4 |
| 2016 | 16.4 | 37.7 | -2.6 |
| 2017 | 15.8 | 37.1 | -2.3 |
| 30年間平均 | 16.5 | 36.4 | -1.0 |
1989年の東京の年間平均気温は16.4℃で、その後もほとんどの年で16度台で推移しており、30年間の平均気温は16.5℃となっています。最高気温と最低気温は年によって大きく増減しているものの、30年間の平均で見れば変動はほとんど見られません。つまり近年の東京は、寒暖の差が激しくなったり、猛暑と冷夏が入り交じったりしたことで、「異常気象」というイメージが強いですが、平均気温でみると16度台でほぼ一定なのです。
とはいえ、東京の猛暑日(35℃以上を記録した日)は増加傾向にあります。気象庁のデータによると、1989年から1993年までの5年間で、東京が猛暑日になったのは合計8日です。一方で、2014年から2018年までの5年間の猛暑日は33日もあります。平均気温の変動は小さいものの、一日単位で見れば暑い日は確実に増えているのです。
東京で猛暑日が増えている最大の原因は、ヒートアイランド現象です。エアコンの室外機の廃熱や車の排気ガスなど、人工的な影響で気温が上昇する「ヒートアイランド現象」が、平成以降の東京への人口や企業の一極集中によって、より酷くなったのです。この現象は、降水量の推移などでも同様の傾向が見られます。
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実際、東京では桜の開花が早まっているというデータもあります。気象庁の調査によると、1990年頃の東京のソメイヨシノは、開花が3月下旬、満開が4月上旬というのが通例でした。しかし2010年代に入って、3月中旬で開花、3月下旬に満開になる場合が多く、1週間程度、桜の時期が早まっている傾向が見られるのです。
日本の学校の入学式は、桜が満開の中で迎える事が風物詩となっていましたが、近い将来にはそういった様子が見られなくなる可能性も指摘されます。
東京都の平均・最高・最低気温の長期推移まとめ
・東京の平均気温は30年間ほぼ変わっていない
・だが最高気温と最低気温の差は大きくなっている
・都市部はヒートアイランド現象で気温が上がっている
ご存知のように日本のマスコミは、CO2による地球温暖化が進んでいると煽ります。一方で、世界の平均気温はほとんど変わっておらず、地球温暖化は嘘であるという説を提唱する研究者も増えています。実際に上記データでも分かる通り、東京都はヒートアイランド現象で最高気温こそ上昇しているものの、平均気温はほぼ一定なのです。