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漫画、アニメ、ゲームなど、世の中には様々なキャラクターブランドがあります。その中には、世界中でヒットした作品や、社会現象となる人気となった作品もあります。そんな世界の有名キャラクターの市場規模(売上高)を一覧にしました。
年間の市場規模が不明な作品は、累計の市場規模データを活動年数で除して算出しています。そのため、一部に極端に異常な数字になっている作品(スペースインベーダーやパックマンなど)がある点はご容赦下さい。
※ソース:アニメの商業的データ Wiki
世界の有名キャラクターの市場規模 | ||
キャラクターブランド | 年間市場規模 | 累計市場規模 |
ミッキーマウス | 8100億円 | |
キティちゃん | 7200億円 | |
くまのプーさん | 5130億円 | |
ポケモン | 3000億円 | 6兆円 |
妖怪ウォッチ | 2200億円 | |
アンパンマン | 1500億円 | 4兆5000億円 |
スターウォーズ | 1269億円 | 5兆778億円 |
くまモン | 616億円 | 3700億円 |
スーパーマリオ | 550億円 | 1兆5400円 |
ウルトラマン | 509億円 | 1兆700億円 |
スペースインベーダー | 450億円 | 1兆6680円 |
パックマン | 426億円 | 1兆5360億円 |
機動戦士ガンダム | 225億円 | 5400億円 |
ドラゴンボール | 200億円 | 6000億円 |
美少女戦士セーラームーン | 200億円 | 1000億円 |
ドラえもん | 100億円 | 2000億円 |
鉄腕アトム | 84億円 | 3200億円 |
ムーミン | 15億円 | 700億円 |
ふなっしー | 年収7億円? |
世界最大のキャラクタービジネスはミッキーマウスで、その市場規模は年間8100億円(2010年)です。この年は特に新作アニメなどが放送されていたわけでもなく、平時でこれだけの売上を記録したのです。ミッキーは世界中で人気の、キャラクターブランドの横綱です。
但しウォルトディズニー社は著作権にうるさい事でも有名で、法律を変えさせるほどの強欲っぷりで売上を伸ばしてきたという暗黒面もあります。そのためネットでは「アンチミッキー」的な口コミも非常に多いです。
※ウォルトディズニー社は、小学生の卒業制作にまでイチャモンを付けるなどの、度の過ぎたゼニゲバっぷりがネットで嫌われる理由です。アメリカではディズニー社のロビー活動により、著作権延長法が何度も更新されており「ミッキーマウス保護法」というあだ名まで付いています。
2位は意外にもキティちゃん(ハローキティ)で、その売上は年間7100億円です。「日本では有名だけど世界的に売れてるの?」と疑問を持つ人は少なくないでしょうが、実は中国や東南アジアでは経済発展と共に日本文化がブームとなっており、キティちゃんも口コミで人気が広まっています。20世紀のキャラクタービジネスは、購買力のある日本や欧米先進国だけが対象でしたが、21世紀は人口の多い中国やアジアで人気を得る事が重要なマーケティングになります。
映画シリーズで、グッズ展開など商業的に最も成功したのが、スターウォーズです。フィギュアビジネスのはしりとも言える存在で、他にも超合金やレゴブロック化したおもちゃや、ライトセイバーやダースベイダーのお面(かぶり物)など、実に様々な商品を販売し、世界中にスターウォーズマニア(おたく)を生み出しました。
グッズ展開の成功で市場規模が拡大した事で、外伝や続編が作られるなど、映画の展開にも好影響を及ぼしました。スタートレックなど、このビジネスを模倣して成功したシリーズもありますが、どれもが市場規模でもマニアの数でも、スターウォーズとは比較になりません。
くまモンやふなっしー等のゆるキャラ
日本でキャラクタービジネスと言えばゆるキャラの存在は外せません。熊本県のゆるキャラ「くまモン」は年間616億円という市場規模を誇ります。くまモンは熊本をPRするためのキャラクターですが、熊本に関連がある商品であればロイヤリティフリーで利用可能としたことが画期的でした。この事でくまモンを活用したイベントや商品が激増し、人気は全国的になったのです。
一方、非公式ながら事実上日本一有名なゆるキャラ=ふなっしーは、ピーク時の2013年にはテレビ等に出まくって「くまモン」を遙かに凌ぐ人気でしたが、近年はすっかり落ち着いています。ふなっしーは個人運営で、中の人は一人だけ(※注)のため、複数同時展開することが出来ないのが弱点です。ビジネスが破綻した訳ではなさそうですが、ブームは過ぎ去ったようです。
※注;ふなっしーの着ぐるみ内の人は、商標登録から千葉県の雑貨屋の経営者説が有力です。人気のピーク時には推定年収7億円だったという口コミ情報が有力です。
ゲーム関連のキャラクタービジネス
ゲーム関連作品で最も市場規模が大きいのは、年間3000億円のポケットモンスターです。2016年にスマホアプリとして配信されたポケモンGOは、子供だけでなく大人にも口コミで広がり、世界中で社会現象になった事は記憶に新しいです。ただしポケモンGOは基本的に無料アプリなうえ、企業や観光地などとのタイアップ展開が上手くいかなかったので、その人気とは裏腹に市場規模の拡大にはあまり繋がっていません。
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同じく、ゲーム関連作品として大ヒットしたのが、年間2200億円(2014年)の妖怪ウォッチ。上記のキャラクター達は、10年とか20年以上という歴史があり、長期で人気を高めてきた作品が多いです。一方の妖怪ウォッチは、2013年に生まれた新規の作品であり、短期間でこれだけの売上を記録したのは驚異的です。しかしブームは長くは続かず、バンダイの2016年度決算によると、妖怪ウォッチの玩具売上は前年の3分の1にまで落ち込んでいます。
世界で最も有名なゲームキャラクターと思われる、スーパーマリオは550億円です。ポケモンなどと違い、マリオはキャラクターグッズなどがあまり販売されていなかったので、知名度の割に市場規模が大きくならなかったのです。とはいえ、任天堂はUSJと提携したテーマパークの建設を進めており、ミッキーマウスのような多角経営も視野に入っているようです。マリオ関連の市場規模は、今後より大きくなる事が予想されます。
機動戦士ガンダムの市場規模は225億円です。なお、これは累計のデータから割り出した年間の数字であり、近年の売上はこれよりずっと多くなっています。バンダイの決算発表によると、2016年のガンプラなどのガンダム関連商品売上は743億円です(⇒ガンダム関連商品の市場規模推移)。アニメの初代ガンダムは不人気で打ち切られましたが、今では年間700億円以上もの売上を残すようになっているのです。
世界の有名キャラクターの市場規模比較まとめ
・ミッキーマウスの市場規模は年間8100億円
・社会現象的なヒットを記録した妖怪ウォッチは2200億円
・ガンダムは近年売上を伸ばしている
最後に、予想外に巨大な売上になっているキャラクターとして、アンパンマンを挙げておきます。アンパンマン関連商品の市場規模は、マリオやガンダムやドラゴンボール等を遙かに凌ぐ年間1500億円です! 例えばポケモンは基本的に子供向けの作品ですが、昔遊んでいた成人のファンも多いです。それに対しアンパンマンは幼児向け番組であり、熱心な大人のファンは少ないはずです。そんなアンパンマンがこれだけの市場規模を記録するのは驚異的だといえます。