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コンビニ業界の市場規模と売上の構成比率

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町中のいたるところで見掛けるようになったコンビニエンスストア。2013年の日本全国のコンビニ店舗数は5万3000店で、その市場規模(売上高)は9兆4000億円にのぼりました。数値はセブンイレブンなどの3大チェーン以外の小型店なども含みます。

コンビニの市場規模と売上内訳

コンビニで最も売上の割合が高いのが日配食品の35.6%です。日配食品とは、おにぎりやサンドイッチ、お弁当、からあげ、デザートなどの事で、1日におよそ3回配送されます。一人暮らしの男性など、食事は毎日コンビニ弁当で済ませる人も多いですし、その需要は極めて高いです。

加工食品の売上比率は26.5%。カップ麺や飲料水、アイスなどが該当します。近年では、PB(プライベートブランド)のカップ麺やお菓子なども販売されており、味にこだわる客も満足出来るような商品ラインナップになってきています。コンビニのPB商品としては、セブンイレブンのセブンカフェやセブンドーナツが有名です。PBは利益率が高いため、コンビニ各社はPB商品の開発に力を入れています。

そしてサービスが売上の5.8%を占めています。これは公共料金の収納代行、宅配便の取次ぎ、ATMやコピー機の利用などです。昔のコンビニは商品の品出しやレジ業務など単純作業が主でしたが、最近ではこうした様々な受付業務が増加して、アルバイトが仕事を覚えるのが極めて大変な業種になっています。コンビニエンスとは便利という意味であり、実際にコンビニは年々利便性が増していますが、そのしわ寄せがアルバイト達に行っている問題があります。

非食品の24時間販売こそコンビニ最大の強み

本や雑誌、文房具、タバコ、衣類、電池や充電器など、非食品の売上比率は32.1%です。「旅行で靴下や下着を忘れた」「外出中にスマホの充電が切れた」「突然の訃報でのし袋が必要」といった場合でも、コンビニなら24時間いつでも日用品が購入出来るメリットがあります。急なトラブル時でも大抵の物はすぐ揃うというのが、コンビニ業界が拡大してきた理由です。

ちなみに、コンビニではゲームソフトの販売も行われています。1996年にスクウェアが設立したコンビニ流通会社「デジキューブ」がその草分けです。同社の人気作ファイナルファンタジー7は、ほとんどデジキューブ専売だったため、発売日にはコンビニに行列が出来るという珍しい光景も見られました。しかし、デジキューブはソフトが定価販売で割高だった事や、任天堂のソフトを扱えなかったなどの問題があり、業績は次第に悪化、2003年には負債総額95億円を抱えて倒産しました。

近年ではゲームソフトのダウンロード販売が広まった事で「発売日の早朝から新作ソフトを購入出来る」というコンビニのメリットは失われています。こうした事情から、現在のコンビニではゲームのパッケージソフトの販売はほぼなくなり、ダウンロードカードを細々と販売するに止まっているのが実情です。

コンビニ業界の市場規模と売上比率まとめ
・コンビニ業界の市場規模(2013年)は9兆4000億円
・最も売上の割合が高いのが弁当などの日配食品
・コンビニのフランチャイズ契約ではトラブルも多いので注意

全国のコンビニ店舗の97%は、個人オーナーのフランチャイズ契約店ですが、様々な要因で本部とトラブルになるケースも多いので、加盟時には注意が必要です。アルバイト不足で全く休みが取れなかったり、廃棄ロスの負担を本部から押し付けられるなど、問題に見舞われているコンビニオーナーは少なくありません。近年では、セブンイレブンの恵方巻きごり押しノルマによる店員の自爆営業など、社会問題化した事例も出て来ています。

また本部が過度のドミナント戦略を進めるあまり、近隣に同じコンビニが出来て需要を食い合うケースも増えてきています。各フランチャイズ店にとっては死活問題ですが、本部は店舗を増やせば売上は増えますから、ある意味「利益相反」の関係だとも言えるのです。

★関連ページ;コンビニ3強のフランチャイズ条件の比較表

コンビニの市場規模は年々拡大してきましたが、既に日本全国で飽和しており、過当競争に陥っています。コンビニのフランチャイズは、自分で店舗オーナーになれる最も簡単な道ですが、トラブルも多く、決して楽な商売では無い事には覚悟が必要です。

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