HOME > 国と地域 > 中国に関する統計データ一覧
中国という国は、日本にとって「何かと厄介だけど付き合わざるを得ない隣国」です。その中国に関する、経済・金融・文化など各種統計データをまとめました。
中国の重要統計データ一覧 | ||
分類 | 統計内容 | 備考 |
経済 | 中国の実質GDP成長率の長期推移 | 偽装されている可能性あり |
中国の人口推移と将来の増加予測 | 2030年頃よりピークアウト | |
中国の貿易相手国と割合(輸出・輸入別) | 最大はアメリカ | |
中国のインフレ率推移 | (※準備中) | |
中国の失業率の推移 | 外部サイト | |
中国の外貨準備高 | 近年は頭打ち⇒外部サイト | |
金融 | 中国の株価(上海・香港)の長期推移 | (※準備中) |
中国の長期金利(国債の利回り)の推移 | 日本から投資する方法もある | |
人民元の為替レートの長期推移 | (※準備中) | |
文化など | 中国のゲーム業界の市場規模と内訳 | 2.5兆円規模と日本の2倍! |
中国サッカーリーグに移籍した世界の有名選手 | ||
日本で有名な中国人ランキング | (※準備中) | |
中国の巨大IT企業一覧 | アリババやテンセントなど |
中国が重要な点は、まず世界最多の人口13億人超を要する経済力です。日本の貿易相手国といえば昭和期までは「アメリカ」がトップでしたが、2000年代以降は中国がダントツで最大です(輸出入の合計)。また輸出だけでなく、日本企業の現地法人が中国人にモノを売る量も激増しており、最大のお得意様という側面があります。
・中国の人口推移と将来の増加予測
・中国の貿易相手国と割合(輸出・輸入別)
そして中国語は、世界で最も利用人口の多い言語です。その数は英語圏の2倍以上なので、如何に中国人が多いのか、そして彼らを無視できない・嫌でも付き合わざるを得ない国家であることを証明する数字です(⇒世界の言語人口ランキング)。
また、かつての中国は社会主義政策の失敗がたたって貧しい国家でしたが、1990年代後半から急激に経済成長し、今やGDP(国内総生産)で日本を抜いて世界第二位にもなっています。
確かに「中国のGDPは偽装されている」という説は有力ですが、上海や北京など大都市の街並みと、行き交う人々の格好を見れば、東京のそれと大差ない事が分かります。13億人のうち1割が先進国並になるだけでも、日本と同等の経済力になる計算ですから、GDPの数値に信憑性が薄くとも、世界屈指の経済大国である事には変わりません。
それを裏付ける証拠の一つに、日本へ来る観光客が激増している事も挙げられるでしょう。2010年以降の日本では、インバウンド(訪日外国人)が激増していますが、国別で見て最多なのが中国人です(訪日観光客の多い国ランキング)。
そして、稀代の愚将・毛沢東の後を受けたケ小平が掲げた「改革開放政策」により、中国では金融市場も発達しました。資本主義国家の象徴である株式市場も存在しています。中国はもはや社会主義国家ではなく、自由経済と共産党一党独裁が入り交じった、特殊な資本主義国家だと言えます。
・中国の株価(上海・香港)の長期推移(準備中)
・中国の長期金利(国債の利回り)の推移
・人民元の為替レートの長期推移(準備中)
近年では、単なる経済力だけでなく、文化面でも中国の影響力は世界へ拡大しています。例えば、中国国内のプロサッカーリーグが、欧州や南米の有名選手を次々に獲得して、人気を高めようと画策しています。元チェルシーのドログバ、元マンUのテベス、元ACミランのジラルディーノなど、錚々たる面子をカネで集め、日本のJリーグ設立当初を思わせるほどです。
また急成長を続ける「eスポーツ」の分野でも進出がすさまじいです。2018年のアジア大会で、初めてeスポーツが採用されましたが、対象となったゲームのほとんどが中国最大のIT企業=テンセント傘下の会社が販売するゲームでした(但しテンセントオリジナルではなく、買収した企業のゲームが大半)。
アメリカのトランプ大統領が、中国のスマホ企業=ファーウェイを排除するよう規制を掛けたことは、単にスパイウェアが盛り込まれていたからだけではなく、中国の影響力拡大を恐れている面もあります。中国は経済援助などの見返りに領土・領海を拡大する侵略を進める一方、自国経済は保護し、インターネットを完全検閲・グーグルを排除するなど、不当な政策を行っているからです。
2018年に勃発した、米中貿易戦争・トランプと習近平の叩き合いは、どちらが勝利するのかは分かりませんが、米中は共に最大の貿易相手国なので、何処かで妥協せざるを得ないチキンレースだと見る専門家は多いです。いずれにせよ日本人は、中国の各種統計データを知ることで将来を予測し、この厄介な隣人を体よく利用していく必要があるのです。